ウェブブラウザ利用状況を調べていたら、思いのほか深くなった話

初めまして、フューブライト・コミュニケーションズの志田です。

私は、フューブライトで色々なお仕事をさせていただいておりますが、そのひとつに自社サイトの運用があります。そこからブログになるような、でもできれば簡単なテーマを見つけて記事にしたいと思っており、今回はその第1弾です。

多くの企業と同じく、弊社もgoogle analyticsでサイトのログ解析をしておりますので、その中でブラウザの利用状況といった、一般的な統計情報を期間別でお届けしてみたいと思います。企業のBtoBサイトですので、大体8割強はPCからのアクセスになります。なので今回は、PCブラウザのみでの比率を算出してみました。

ということで、サイトリニューアル(2025年1月8日)以降の弊社サイトへのアクセスを基にしたブラウザ利用比率です。

ブラウザ(PC)利用比率

シンプルな図…。chromeが8割のシェアを埋める結果となりました。

同期間の他指標ではどうでしょうか

ということで、statsCounterによる同期間の日本のブラウザシェアも載せておきます。

上位は変わりませんが、比率として、chromeが多く、Edge/Firefoxが少ないのは、業界的なものかと思われます。

お客様のサイトのアクセスもレポーティングさせていただいておりますが、PC/モバイルの比率、土日祝日のアクセス状況、ブラウザ利用の割合などは、顕著に違いが出るので、面白いところです。

はい、以上です。

と、ここでは終われなかった

こういった感じで、簡単にブログを終えようと思いましたが、ここでふと思い出したことが…

それは、晩御飯を食べてから帰路についた日の、電車の中でのある出来事。
(~~~脳内が数日前に遡る~~~)

(若手サラリーマン)「僕は最近Youtubeばっか観てますよ、時間があれば、風呂でもトイレでも、お行儀が悪いんですがね…」

(初老サラリーマン)「そうなんだね…(聞いてないけど、、、きみ、だいぶ飲んだね…)」

(若手サラリーマン)「Braveってブラウザ使ってんすよ、知ってますかBrave、Braveいいですよ」

(初老サラリーマン)「…(ふーん)」

(私)「(Braveって初めて外で聞いたな…同業の人かな…)」

(~~~場面は、30分ほど前に戻る~~~)

…あれ、Braveってどうなってんの。ということで調べました。

ところで、Brave知ってますか?

Braveブラウザは、PC、Mac、モバイル端末で使用できる高速でプライベートかつ安全なWebブラウザです。今すぐダウンロードして、トラッキングソフトウェアのブロックによるデータとバッテリーを節約した、より高速な広告のないブラウジング体験をお楽しみください。

Braveブラウザ

2020年前後から、Web3.0時代のブラウザとして話題(だったと思っている)ブラウザです。そして、説明書きにある通り、トラッキングをブロックしちゃいます。なので、JavaScriptでログを取得するアナリティクスはブロックされてログが取れないので、そもそも存在がないんです。存在がないので統計に出てきません

まあ、今回の統計がそもそもPCに絞っているので、Braveの主戦場であるモバイルは上記の統計に入れていないので何とも言えないとは思うのですが、そもそもStatsCounterでは、統計が取れているのでしょうか…?

調べたところ、StatsCounterもまた、Javascriptベースのトラッカーであることがわかりました。たぶん、取れてないと思われる。(うん、無いぞ↓)※日本のモバイルブラウザシェア

じゃあこれ、もしかしていまとんでもなくシェアがあって、うちのサイト死ぬほど見られてんじゃない?という可能性が(微塵もない)あるので確認してみましょうということで、サーバーのaccessログでしっかり見させていただこうかと思いました。

あれ、だめぽ

膨大なaccess.logの中身をぼーっと眺めるわけにもいかないので、BraveのUser-Agentについて確認しようとしたところ、

Braveブラウザは、重要でないデータ要素をより一般的な値に設定するユーザー エージェント文字列を生成します。たとえば、ユーザー エージェント文字列は、ブラウザが Brave であると宣言する代わりに、ブラウザが Chrome であると主張します。同様に、iPhone のブラウザは Brave ではなく Safari であると宣言します。これにより、ユーザーを独自性が低く、他のユーザーと似たように見せることで、フィンガープリンティングの試みを回避します。

Brave公式サイト

おおっと、そうなんですね…。まあ、ここまできたのでaccess.logを覗いてみました。

BraveのUser-Agent

非常に少ない、指折りできるほどの数ですが、Braveの文字列を見つけることができました。

“Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/91.0.4472.124 Safari/537.36 Brave/91.0.4472.124”

結局のところ、この内容を偽装することがあり、どの程度の割合が取得できているかもわからないため、参考の範囲ですね。

おまけ

「モバイルOSがブラウザスイッチに対して重い縛りをつけていたためにシェア拡大が阻害されていたが、ブラウザ選択画面をつけたことにより、一気にシェアが伸びた」とのことで、最近の報告では、全世界で8,000万人弱の利用があるとのこと。

で、世界のブラウザ利用者数について調べたところ、総人口の約69%となる、55億人がインターネット人口とされている(出典:Number of internet and social media users worldwide as of February 2025)そうで、そうなるとまあ、0.8/55*100で、シェア1.45%ということで、サイトの特性によっては、調べてみる程度でよいかといまのところ考えております。

80億⁉(ちゃんぴおんず風)

しだ@フューブライト

しだ@フューブライト

フューブライトに突撃入社しました。普段はソリューション営業として、お客様のIT投資を応援しています。
当ブログでは、色々なITツールやWebフロント寄りの簡単TIPS紹介、たまに会社の面白いところ紹介したいと思っています!