ということで、『ワーケーション』という言葉に釣られてやってきた僕とりんたろー。「羽田ね!」という社長の言葉に浮かれてやってきたのは空港の手前の「天空橋」という生まれて初めて降りる駅。果たして僕らはちゃんとワーケーションは出来るのでしょうか?
堤防の階段を登ると、そこには大きな川が…。
で、今日のオフィスはあれな。
一瞬何か分からずビックリしている僕とりんたろーに、
だ・か・ら、今日は釣りをしながら仕事をするんだよ。この辺りはハゼとかが釣れるからなぁ。
いや、社長100人中95人はちょっと多すぎではありませんか?
と、社長の横にはテーブルとキャンピングチェア。足元には釣り竿と水が入っている布製のバケツ。テーブルの上には餌となるであろう虫(あとで分かることになるのですが、イソメらしいです)と糸や針が入っているケースが置かれている。
早速キャンピングテーブルにパソコンを置いて仕事をできる環境の準備にとりかかる。
とはいえ、まさか多摩川の川辺が人生初の『ワーケーション』になるとは。もっと、オシャレでありたかった…。
りんたろーといえば、パソコンは開いたけど多摩川を見ててなんだからうっとりしている。アニメでは海だったけど、堤防外側という面では変わらないみたい。
仕方ないからパソコンを広げて仕事を始める。会社から支給されているパソコンは画面も明るくてこんな夏の炎天下でも画面はバッチリ見れる。それより何より風おもったよりあって、川の上を通ってくるためか当日は30度を超える炎天下だったとはいえ風は涼しくて、思った以上に集中できて仕事が進む感じ!
向かいに座っているりんたろーも、いつの間にか堤防の興奮も収まり集中し始めている感じ。この時点で羽田空港から飛行機で飛ばなくても、都会の多摩川で十分にワーケーションを楽しめるんだということを実感したのです。
が、
と言っておもむろに足元に置いてあった釣り竿を僕たちに差し出す社長。
いつも冷静なりんたろーが楽しそうに目を輝かせているじゃないか。そりゃそうだよ、ハマった『放課後ていぼう日誌』とほぼ一緒のシュチュエーションを仕事をしながら出来るんだからこんな事想像してなかっただろうし。
そんな釣り初心者の自分たちに生き餌の針の付け方や、投げ方、どの辺りを狙った方が良いかなどを一通りレクチャー。
針の先につける餌はイソメというもの。見た目はミミズみたいでグロテスク…。それを適当な長さに切って針に付けて川面に投げ入れて、魚との戦いが始まりです。
ものの10分程度のレクチャーが終わると、イソメを作業用テーブルに置いた社長は、
と言いつつその場から離れてどこかに消えていってしまいました。僕たちの手に残されたのは竿が2本。足元には酸素ポンプが付いてて、水が入っている布製のバケツ、そして生き餌が残されている。
早速、針に餌がついている竿を川へ垂れる。
その時携帯電話が。突然の非日常だったから忘れていたけど、今日ってど平日だったんですね。現実が忘れられるワーケーションが出来るなんて、僕も出来るエンジニアなんだなぁ…。
トラブル対応が終わるやい否や、待ってたとばかりにりんたーが声をかけてきました。
いつもは冷静なりんたろーがなんだかもじもじしている。
どうやら、りんたろーは早々に餌を持っていかれたらしい。ま、確かにイソメはミミズみたいで見た目は気持ち悪いけど…。
代わりに付けてあげて再度川へ。
「ワーケーション」とはいえ、メインは「ワーク」ですので釣り竿を足元に置きつつ、竿の動きに気を使つというこれも初めての経験。最初はどっち付かずだったんですけど、徐々にコツが掴めてきて、ある程度両立出来るようになりました。
何度か、餌をもって行かれれていたのですが、いよいよ僕らにも歓喜の一瞬がやってきました!!
リールを巻き上げたら、やった!初めてハゼをゲット!!こんなにサクッと釣れるって実はチョロい?いや、自分ってもしかして魚釣りの才能あるのかも。にしてもやっぱり釣れると魚釣りは超楽しいですね!!
その後りんたろーも
僕につづいてハゼをゲット。
最初に釣り上げたから満面の笑みになるだろうと思ってりんたろーの写真を撮ったのですが…。
ん?なんだか、嬉しそうには見えないんですよね…。
どうやら、餌の虫だけではなくて生きている魚も苦手であることが明らかに…。あれだけハマった『放課後ていぼう日誌』の教えはどうなんったんだろう??
ということで、二人で糸を垂らしていながら仕事をしていたんですけど、仕事は進むのですが釣果がさっぱり。
多摩川での「ワーケーション」をモノにした(と勝手に思っている)僕らはここで一大決心することに。それは、
もっと釣れる場所を求めて新たな場所に行く!!
というもの。いや、単に場所を変えようって話ですが、こう書くとカッコ良さげでしょ?あの超有名海賊マンガみたいですし。
とりあえず仕事道具と貴重品と釣り道具一式をもって、新たな釣り場を探す旅に出た僕らに思った以上に「ワーケーション」に適した場所があるとは、このときには知る由も無かったのです。
※写真撮影時のみマスクを外しています。